CROSS OVER(クロスオーバー)と題して、今回新たな「対談」に挑戦してみました。
いつもの「対談」は、飲食店関係者の方が中心でしたが「CROSS OVER」では、ジャンルを問わず、他業種の経営者や店長さんとの「対談」をしていきます。
他業種の方のお話を聞くことで、私自身も大変勉強になりますし、いつも「対談」を見て頂いてる方にも、楽しんで貰えると思っています。
中でも、これから事業を始める方や、スタートアップの方にぜひ見て頂ければと思っています。内容は、他のインタビューなどでは中々話されない内容を、クッキングオンの対談ならではのユルい感じで進めていきたいなと思っています。軽く肩の力を抜いて読んで頂ければと思います。楽しみにしておいてください。
では、さらに広がりをを見せるクッキングオンの「対談」をお楽しみください。
第一回目のCOSS OVERは、県内外から多くのお客様で賑わう「岡山眼鏡店」を運営する「株式会社川空山海」
代表取締役社長 猪原和樹さんと、岡山眼鏡店店長の藤山仁美さんにお話しを伺いました。
前編では猪原さんがお店を始めるに至ったお話や、奉還町から厚生町への移転、店長の藤山さんの入社のキッカケについて伺いました。
後編では、デザインへのこだわり。SDGS。そして、ついに月7月3日OPEN「廣島眼鏡店」についてお話を伺いました。
ゲスト 株式会社川空山海 代表取締役社長 猪原和樹さん
株式会社川空山海 岡山眼鏡店 店長 藤山仁美さん
聞き手 株式会社クッキングオン 代表取締役 寺見真一
対談場所 岡山眼鏡店
寺見 後編スタートです。
藤山 よろしくお願いいたします。だいぶ緊張ほぐれてきました。
猪原 本当緊張して、喋れてないです。
藤山 いやいや。。。メッチャ喋ってますよ(笑)
猪原 (笑)
寺見 それにしても岡山眼鏡店に来られるお客様は、みんなオシャレですよね。
猪原 本当みんなオシャレですよ、お子様までオシャレです。
寺見 お洒落な人が岡山眼鏡店に来てるのでしょうか、それとも岡山眼鏡店がオシャレだからお洒落な人が集まるのでしょうか?
藤山 卵が先か、ヒヨコが先かみたいですね(笑)
寺見 オシャレで言えば、岡山眼鏡店さんはデザイナーさんとのコラボ商品を展開するなど、デザインにはかなりこだわってますよね?そのあたりのお話をお聞かせ頂けますか?
猪原 はい、そうですね。まず眼鏡を作る時に、測定であるとか検査などは、眼鏡店なら知識・技術があって当然と考えていて、そのために会社としても、講師の方に来て頂いて勉強会を開いたり、国家資格でもある「眼鏡作製技能士」の取得をサポートするなど、社員の技術向上は絶対必要なこととして位置付けています。
寺見 国家資格なんですね。
猪原 それら技術・知識は眼鏡店なら当たり前にある前提で。その上当社の特徴としては、それプラス、デザインは、重視しております。
寺見 なるほど。デザイナーさんが来店されてイベントなどされてますよね。
猪原 眼鏡というのは、実は色んな人が関わっているんですよ。一本の眼鏡を作るのに。眼鏡を作る工程は約200以上あります。
寺見 え!そんなにですか!
猪原 はい、中には300・400工程が入る眼鏡もありますよ。
寺見 凄いですね。それは知らなかったです。
猪原 例え話になりますが、私達が販売するのが川下としたら、一番の出発点というのが、デザイナーなんですよ。デザイナーさんが画を描いてってところから始まります。どんな物でも、形あるものはデザイナーがいるはずなんですよ。でも、中々そのデザイナーさんがお客様と話す機会とかないじゃないですか。デザインへの想いなど、デザイナーさんとお客様が会うことで、その想いを共有出来たりしたら良いかなと思い開催しています。お店としては、凄くプレッシャーになるイベントですが、大事にしていきたいです。
寺見 それは良いイベントですね。眼鏡への愛着も変わってきますね。
猪原 はい。当社はオリジナル商品も作っていますが、デザイナーさんとのコラボ商品も多いです。
寺見 個人的に聞きたいのですが、そういう商品を考えられる時はしっかりした会議などで決まるんですか?
猪原 そういう時もありますが、基本的にスタートは飲みの席の話です(笑)
寺見 やっぱりそうですよね。飲みにケーションを私も大事にしておりますから(笑)
猪原 私もです(笑)その時の会話で「一緒にやろうよ」みたいなのが始まりは多いです。
藤山 あくまでもスタートですから(笑)その後は真剣な会議です!!
寺見 わかりました。この対談も飲みに行った席で決まったのでありがたいです(笑)
藤山 そうなんですか!笑
寺見 でも楽しみにされているお客様多いですよね。コラボ商品。
猪原 そうですね。創業3年目あたりからコラボ商品を出してますが、だいたい完売が続いてますね。来年10周年なので、スペシャルなコラボ商品を楽しみにしておいてください。
寺見 この、眼鏡拭きのイラストや、曇り止めクロスのケースイラストも可愛いですね。
藤山 倉敷出身のイラストレーター、金安亮さんのデザインです。可愛いですよね。
猪原 この商品で、少し不思議な話があって・・不思議というかご縁というか。
寺見 不思議ですか?
猪原 この曇り止めクロスのケースに犬の絵があるんですが、実はこのデザインが出来る前から盲導犬の支援になればと、島根県の浜田市にある盲導犬を育成されているセンターに寄付をしていたんです。
寺見 盲導犬ですか。それはどのようなお考えからですか。
猪原 はい、私達は眼鏡を販売してますが、唯一関われない、関りが非常に少ないのが、盲目の方、目が不自由な方達で。そういう方達に私達が関われることはなんだろうと考えたんです。マラソンなら伴走とかありますが、そんなに走れないし。何か支援出来る事がないかなと思った時に、盲導犬協会のことを知ったんです。それで浜田市に盲導犬を育成してるセンターがあるのを知って、創業してすぐに伺ったんです。
寺見 なるほど。
猪原 行ったら、ワンちゃん達がスッゴク頭いいんですよ。ビックリしました。そこから毎年交流させて頂いて。岡山眼鏡店にも2回ほど、盲導犬のイメージドックも来て頂いてます。本当に可愛いです。この商品の売上からも一部寄付に充ててます。毎年定期的に行っています。
寺見 そうだったんですね。
猪原 その後、こちらが何もリクエスト出してないのに、金安さんがワンちゃんが入ったイラストを持って来てくださったんです。わぁ、と、思いました。偶然だと思うんですが、とても気にいってます。今後も盲導犬の支援は続けていきます。
寺見 SDGsについてお聞きしたいのですが。岡山眼鏡店で現在取り組まれてることはありますか?
猪原 はい、販売用の眼鏡拭きなんですが、プラスチックを再利用してオリジナルで作っています。性能も見た目も既存品と遜色ないです。あと、眼鏡クリーナーですが、このアルミボトルを見てください。これを最初買って頂くんですが、中身が無くなって当店に持ってきて頂くと、中身を充填する商品になってます。
寺見 凄いですねそれは!エコボトルの様な感じですよね。
猪原 そうです。通常はプラスチック製で使い捨てなんですが、これは充填出来ますし、もし捨てるとなってもアルミなので再利用出来ます。
寺見 なるほど、良い商品ですね。
猪原 価格的には市販の商品を仕入れて売れば、利益率も高かったりしますが、当社はそこではないなと思って、出来る限り環境に配慮した取り組みをしています。
藤山 お客様も賛同してくださる方が多いです。
猪原 あと、眼鏡のレンズですが、今のレンズはほとんどプラスチックなんです。今そのプラスチックに代わる物がないのが現状です。しかし、そこを少しでもどうにかならないか考えまして。寺見さんコレを見てください。
寺見 丸いレンズですね。直径何㎜位ですか。
猪原 75㎜ですね。通常このレンズを削って眼鏡の形にしていきます。
寺見 それってどこの眼鏡店でもされてるんですか?
猪原 そうですね。ほぼほぼされてます。で、眼鏡に合わせて削っていって、実際眼鏡に入れるサイズが40何㎜です。
寺見 なるほど。結構削りますね。
猪原 そうなんですよ、その削り落としたプラスチックはもうゴミですからね。そこで当社はレンズ径を小さく指定して発注し、なるべく削りカス、捨てるところが少なくなるようにしています。
寺見 凄い!
猪原 多分他社の人が聞いたら、バカじゃないと言われるかもしれません。コストもかかりますし。でも、少しでもやれることはやりたいんです。
寺見 素晴らしい取り組みですね。
猪原 出来る事ってこれじゃないかなっと思ってやってます。
寺見 さぁ、2024年7月3日水曜日にOPENする廣島眼鏡店のことについてお聞きします。廣島眼鏡店はどんなお店にですか?
(対談は6月末に行っています)
猪原 廣島眼鏡店は、規模でいうと僕らが創業した奉還町店ぐらいの規模です。
寺見 おぉ、そうなんですか!
猪原 僕らの想いは、良い眼鏡を綺麗に、カッコよく、可愛くかけてもらいたい。販売している私達が、眼鏡が心底好きなので、良い眼鏡を伝えたいというのがあるので、広島は大きな街ですが、そこはブレずに丁寧にやっていきたいです。
寺見 岡山眼鏡店にも、広島から来られてるお客様いらっしゃいますよね?
藤山 いらっしゃいます。
寺見 そのお客様達は、広島に出来ると知った時喜ばれませんでしたか?
猪原 そうですね。ただですね、岡山眼鏡店は規模が大きいので、品数は岡山眼鏡店が圧倒的に多いです。
寺見 いや、そこあえて言わなくても・・・(笑)
藤山 でも岡山眼鏡店にないブランドが廣島眼鏡店には入るんですよ。
寺見 うわ、なら岡山の人は廣島眼鏡店に行かなきゃダメですね!笑
猪原 廣島眼鏡店に置くブランド、色々良いブランドを選定してますよ。なんなら、OPEN後に置くブランドまで決まってます。秋以降など。
寺見 わぁ、それメチャクチャ気になりますね。それは随時インスタをチェックですね。
店名は廣島眼鏡店です。みなさんフォローお願い致します。
寺見 では、最後に藤山さん岡山眼鏡店からお客様にメッセージお願い致します。
藤山 はい岡山眼鏡店に眼鏡を見に来て頂いてるのはもちろんなんですが、こういう服に合わせたいとか、オシャレをもっと楽しみたいなど、お困りごとを何でも話して頂ければ、しっかり話をお伺いした上で、様々なアドバイスが出来ると思います。丁寧な接客をいつも心掛けていますので、ぜひ岡山眼鏡店にお越しください。
寺見 岡山眼鏡店は、ブランドを目がけてこられるお客様も多いですよね。
藤山 はい、私どももブランドの展示会など、情報収集は積極的に行ってますので、そのブランド背景であるとか、デザイナーさんの熱量とか、お客様に有益な情報をお伝え出来ると思います。また、まったくブランドなどの知識がない方でも、来ていただければ、その方に合った眼鏡をご提案致します。
猪原 当店は、一番はお客様です。接客は非常に大事にしております。あと、検査機械など、最新の物を積極的に導入しております。もうすぐ日本初の機器も入ってきます。
寺見 日本初ですか、中四国初とかではなく?
猪原 日本初ですね。この機器の導入により、今まで検査を行う人の経験値などでしてきていた部分が、しっかり数値化出来、より細かくお客様「見え」をサポート出来るようになります。もちろん機械だよりだけではなく、技術はあって当然での話ですけど。
寺見 岡山眼鏡店は、ここで買ったら凄く自分の目に合うと評判で、県外から来られるお客様も多いですが、これからよりパワーアップするんですね。
猪原 今までの日本にある機器では見えなかった部分が、数値で出ますので、この機器を使ってよりお客様に喜んで頂けるように頑張ります。
寺見 購入して、最初使ってたけど、なんか合わないからかけなくなるって人の話よく聞きますよね?
猪原 それはとても悲しいことですよね。せっかくご購入されたのに。ぜひ、そういう方は当店に来て頂いてご相談ください。
寺見 最新の機器を導入しつつ、技術の習得を惜しまない。
藤山 岡山眼鏡店に来てもらえる意味がある店にしていきたいです。
寺見 わかりました。本日はお忙しい中、お二人共ありがとうございました。廣島眼鏡店がOPENしたら伺いますので、楽しみにしています。
藤山 今日はありがとうございました。普段出来ない体験でした。今後ともよろしくお願いいたします。
猪原 寺見さん、今日はありがとうございました。楽しんで対談出来ました。これを読んで頂いた皆様、岡山眼鏡店、廣島眼鏡店、心よりご来店お待ちしております。
岡山眼鏡店
〒700-0985 岡山県岡山市北区厚生町3-4-1
Tel. 086-250-6170
Open. 10:00~19:00
Close. 毎週 火曜日、第2/第3水曜日
※祝日は営業、店舗駐車場6台あり
廣島眼鏡店
〒730-0013 広島県広島市中区八丁堀4番4号
エイトバレー八丁堀 1F
Tel. 082-555-8566
Open. 11:00~19:00
Close. 毎週 水曜日、木曜日
※祝日は営業