今年もホテレスに伺ってきました。
2月15日。
東京に春一番が吹き、ゆりかもめが止まるんじゃないかと不安でしたが、なんとか大丈夫でした。
海風も凄かったです。
さて、今年のホテレスはというと。沢山の人で凄く賑わっていました。
「ホテレス」とは何かといいますと、ホテル・レストラン(居酒屋・ラーメン屋さん、カフェなど全ての飲食店)などで必要とされる商品の大型見本市みたいな感じです。非常に簡単に言えばなんですが、私はそうゆう認識です。
厨房機器・お皿・食材・包装資材・フードテック・サービスなど。ホテル向けにはベッド・カーテンもあり、様々な商品が紹介されています。
広い東京ビックサイトの1~8ホールまで使い行われます。
今年はコロナ明け元年のようなイメージで、売り手も買い手も希望に溢れているように感じました。
さて、今年の展示会から私が感じたことと、昨今の飲食業界のことを交えてお話したいと思います。
フードテック・人材のこと
今年は革新的なフードテックの物などはあまりなく、ある商品をブラッシュアップしたような物が多かったように感じました。
(フードテックについて詳しくお知りになりたい方は過去のブログをご覧ください)
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現在飲食店の人材不足は直近の課題です。
この部分でも、フードテックの需要はまだまだこれから伸びる分野です。
フードテックの広がりにより、飲食店への他業種からの新規参入も増えると思います。
当社のお客様も、M&Aなどで他ジャンルの飲食店を増やす方や、今まで飲食店の経験はないがM&Aで新しく飲食業界に参入される会社も増えています。
料理人・職人不足ですが、いなくてもその部分を機械が補える製品がより使いやすくなっていました。
その人手不足解決の一番手が、最近増えてきたテーブルオーダーです。
お客様との接点の機会が減ることが、導入に二の足を踏んでいる飲食店が多い気がします。
しかし、一度導入しますと、人件費が浮き、余裕を持って料理に集中出来る利点があります。
心の余裕が出来ますので、逆にお客様にゆとりを持った対応が出来、お店の評価も上がると思います。
料理提供時などに、料理の説明・食材の産地・生産者さん情報・こだわりをお話するなどして、お客様との会話を増やしてみてください。
まず、ドリンクだけでもテーブルオーダーにしてもいいかもしれません。
お客様も、お店の人が忙しいそうだとドリンクなどの注文を遠慮しがちです。その分売上が減ります。テーブルオーダーだと気兼ねなく注文出来、またオーダーのミス(注文の言った言わないや、杯数間違いなど)が無くなりますので、両者にとって良いと思います。
ぜひご検討頂きたいと思います。
食器のこと
食器製品は、新しいデザインなどの新商品が出てきていますが、この展示会に参加している会社はまだ元気のある会社です。
業務用食器業界は、今品物不足で新商品どころではない会社が多くあります。
その原因は、コロナによる食器の販売不振。従業員の解雇により、コロナ明けの需要に生産が追い付いていないこと。
私も飲食店様に販売している中で、カタログには掲載されているが、いざ注文してみると、欠品しており、「納期未定」の商品が複数出てきます。
最近一番危機感があるのが、直火対応の耐熱食器です。素材になる原料が不足しておりほとんどの商品が今後品不足を起こしていきそうです。
さて、明るい話題を。
今年のブースで楽しかったのが「株式会社神堂」のブースです。
竹製品の専門メーカー&商社です。今年は大きなブースで出展されていました。
飲食店で使う竹製品や飾りの販売をされています。
各々の商品が料理を華やかに彩ります。和食の楽しさをアップさせてくれます。
このような飾りは、なぜか心が上がります。日本人だからでしょうか?
それもあるかもしれませんが、外国人の方にもとても人気があるそうです。
日本ぽいということだと思います。神堂さんが、ドバイの展示会で商品を並べた時に非常に受けが良かったそうです。
現在の日本では、料理の味はもうどこのお店も美味しいです。
冷凍食品も昔とは全く違い、とても美味しくなりました。
では、どの様なことでお店にお客様を呼び込むのか。方法は無限にあると思いますが、その方法を最新の情報を得ながら自店でトライしていくのが大切だと思います。
当社もより良い情報を提供していきます。
環境商品のこと
環境商品は、確実に増えていますが、コストがプラスチックなどに比べ高いことから、なかなか個人の飲食店に浸透していないのが現状だと思います。
紙ストロー・紙のカトラリー・木製カトラリー・紙箱など。
やはり価格では、プラスチックの2~4倍かかります。
バイオマスレジ袋などもそうです。
その点からか、環境素材だけをメインにして出展されていた会社でも、一つの商品として置かれ、全面推しが少し弱まってきたように感じました。
地球には非常に大事なことだとは、みなさん分かってはいますが、商売としての難しさも感じているようです。
食の流行のこと
2023年は、今年の一皿に「ご馳走おにぎり」が選ばれ、確かにおにぎり店が増えたと感じています。
今年は「パリおにぎり」が流行るなどの声が聞こえますので、まだまだ今年もおにぎりブームは続きそうです。
パリおにぎり・・・パリで日本のおにぎりが流行中。具材がチーズやトマト・スモークサーモンなどなんかオシャレ。
意外に、岡山にまだ広まらないのが、ハンバーグ。
2023年、関東では、お客様の目の前で焼くハンバーグ店が増えてきました。
岡山にもその流れがくるのかと楽しみにしていましたが、今のところまだあまり聞かない。か、これからくるのか。
2024年。飲食業界はどう変わっていくのでしょう。
最近、私が個人的に気になるのが「発酵食」のお店です。
これは、岡山県玉島に2022年にOPENした「糀cafe diningユーカリ」さんとの出会いからです。
体に優しく、健康な食事を取りたいと思っていた矢先に当社のお客様になって頂きました。
ユーカリさんのランチは、味も美味しく体に優しい!また、デザートも充実しています。グルテンフリーで、パンも米粉パンです。「健康食でお店がメッチャオシャレ」というのもポイントです。大学も近く、女性客に人気です。まだまだ底が見えないメニューの数々。ユーカリさんには、色々なヒントが隠れていると感じました。
2024年の飲食業界がどうなって行くのか、また2025年ホテレスがどうなっているのか、来年も参加して確かめたいと思います。
株式会社クッキングオン
代表取締役 寺見 真一